しかし、残念ながらトラブルの発生率は現時点できわめて高いと言わざるを得ません。
トラブルパターンは主に
- ホスト✕ゲスト
- ゲスト✕近隣住民
- ホスト✕近隣住民(主に違法、違反行為)
いずれのトラブルも「文化の異なる外国人客が原因」という解釈は好ましくありません。
これは大前提の話であり、こちらのマナー&ルールをきちんと伝える、伝わらない場合は宿泊をお断りするといったトラブル防止策を立てるのもホストの任務だと私は考えます。
民泊関連のトラブル発生率は残念ながら高水準。あらゆる防止策を講じて安定的な運営を!
認可済みの物件であっても近隣住民への理解は不可欠。 気持ちのよいビジネスにするためにも最大限の配慮を
近隣住民が絡んだトラブルは大きなニュースに発展しやすいだけに要注意です。
過去にこんなトラブルを耳にしたことがあります。
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ある時期から夜中の騒音に悩まされるようになりました。
原因を探ると、マンションの1室が民泊になっていることがわかりました。
1ルームにもかかわらず、狭いベランダに3~4人の外国人が喋っていることがしょっちゅう。
睡眠も阻害されるため仕方なく苦情を申し付けたのですが「ココは許可物件です」の一点張り。
まさかの対応に困惑したのですが、同様に困っていた近所の方がSNSで現状を投稿したのをキッカケに徐々に沈静化してきました。
これで一安心…かと思いきや、ある日そのオーナーが近所の方と揉めているのを発見。
「SNSに投稿したのは誰や!?」と凄まれたそうです。
その一件を警察に届け出て以来、そのオーナーは見ていません。
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何とも後味の悪い話で残念ですね。
このようなトラブルが増えたからか「民泊らしき物件を見つけたら警察に通報」といった図式が出来上がってるエリアもあるようです。
宿泊客にルール・マナーを伝えるのもホストの仕事であると肝に命じておきたいものです。
家電&日用品の取り扱いも人によってはハイレベル。 破損されないよう、問い合わせには即対応を!
ホスト✕ゲストのトラブルで最も多いのは家電&日用品の破損です。
家電の使い方がわからないとき、大抵の場合は問い合わせてもらえるでしょう。
しかし、その問い合わせに対応しないと、ご操作のまま使い続けられることもあります。
また、騒いだ際に窓ガラスを割った…といったゲスト側に過失があるケースもあります。
しかし、いずれも問い合わせへの迅速な対応とハウスマニュアルの充実化、さらに面会時の伝達によって防げるケースばかりです。
チェックイン後は自分の時間…ではなく、ゲストへのサポートもできる限りこなしましょう。
ちなみに、私が聞いたトラブルはすべてホスト側からの話です。
ゲストからするとアウェーな身だから、トラブルが起きても申告しづらい…といった心情を理解しておきたいものです。
近隣住民やゲストなどの心情を無視した運営は、いずれ何かしらのシッペ返しがあると私は思います。
「予期せぬトラブルは仕方ない」ではなく、できるだけ多くの事例をリサーチし、対応力を身につけることが肝心です。