手軽に始められるといっても、無論コストは必要。初期投資と運営にかかわる費用の目安をチェック!

民泊に必要なコストは?

民泊は低コストで始められるという認識が広まっています。
特別な機材などを用意する他のビジネスに比べると低コストかもしれませんが、部屋代のみ…と考えるのは早計です。
確かに、すでに認可済みのお部屋をお持ちなら今日からでもスタートできます。
しかし、安定性をキープしつつ、ビジネスとして発展させていくには、ある程度の初期投資が必要です。
持ち家でなければ家賃はもちろん、家具・家電費用も意外と高くついたり…。
それに清掃費用などのランニングコストもかかってきます。
事前にしっかりと把握した上でプランを立てましょう。

民泊運営において最も費用が嵩むのは初期費用。部屋に広さを求めると敷金もそれなりに…

民泊開業前に必要な初期費用は?

高級家具・家電に手を出さないなら、民泊運営のおける最も高いコストは部屋の契約金になるでしょう。
近年ではオーナーの許可が得られた「民泊用賃貸物件」も登場しています。できるだけコストを抑えたい方はチェックしてみて下さい。
ここで賃貸における契約金額の目安をおさらいしましょう。
敷金・礼金・仲介手数料などの合計は、家賃✕5が大まかな基準。
それよりも価格が下回る物件は、築が古い、治安がわるい…などの理由が考えられます。
ご自身は気にしなくとも、お客を招く部屋として適してるとはいえません。
また、長期的な運営を計画する上で、強度・防音性もじっくりと注視すべきです。
初期投資は出し惜しみしない方が得策。後々にツケが回ってくると、運営に支障をきたすことにもなりかねません。

雑費も合せると毎月の経費もそれなりの額に…。低稼働率になりがちな開業初期はちょっと大変かも?

毎月かかる経費の目安は?

民泊は低コストで運営できることには違いありませんが、家賃+αでいけると考えるのは早計です。
そもそも、最初の想定よりも家賃が高い…とおっしゃられる方が実に多いようです(それが正解だと思います)。
毎月の経費で最も高い割合となるのは、賃貸なら家賃、持ち家の場合はローンや税金・保険料関連でしょう。次点に光熱費・通信費。
そして、代行手数料も忘れてはなりません。
それ以外にも、運営すると細かな出費が色々とあります。
1ヵ月に7割以上稼働すると考えるなら、ほぼ1人分(部屋の対応人数)の1ヵ月の生活費が必要…と推測できます。
じっくりとイメージをして、細かな雑費まで割り出して計画を立てましょう。

運営が始まると、想定外の出費の多さに苦心することも。手持ち予算はできるだけ多めに用意しておくのが吉!

不定期にかかる経費

ランニングコストは事前に想定した費用から大きくは外れないと思われます。
しかし、運営を続けるうちに不定期で発生する出費が意外と多く、なかなか厄介です。
予想できる範囲では、家電・寝具といった設備の故障・修繕費といったところでしょう。
その他、稼働率が低下すればHPやチラシといったPRツールのテコ入れに費用を投入するケースも考えられます。
前述した出費はいずれも万単位という価格になりますが、安定的な運営を続けるには出し惜しみは禁物です。
「最悪のケース」を考えて経費を割り出し、予算に余裕を持たせることが大切です。

実際のところ、民泊ってどれぐらい稼げるの…?皆さんの一番の関心事?についてシミュレーション!

収益モデルの一例

他の様々な業種と比べると、民泊が低コストであることには違いありません。
しかし、管理が疎かになりだしたら要注意。節制も適当になってしまったり、一つのトラブルが別のトラブルを引き起こす…なんて悪循環に陥りがちです。
こうなると収益への悪影響は必至です。
特に、代行業者を頼らず、ご自身単独で運営されているホストは警戒すべき。
運営・管理の手を離したわずかなタイミングに浪費スイッチが入る傾向があるからです。
そのような点を気をつけた上で、実際にいくか稼げるかのシミュレーションをしてみましょう。

初期投資の中でも大きな出費となるのが家具家電。安物ばかりを揃えるとリピーター率にも影響が…

家具家電を揃えるのにかかる費用

民泊をスタートするにあたり、部屋を確保した次のステップとなるのが家具家電製品の手配です。
ベッド・テレビ・パソコン・エアコン・洗濯機…など、すべて揃えるとかなりの額に膨れ上がります。
ただ、ここで安易に安物に手を出すのは早計です。
すぐに壊れる商品だとすれば、修理代で結局高いコストを負担するハメになるのは容易に想像できます。
また、粗悪な家具家電を揃えていることが口コミサイトに投稿されると…。
これが運営にとって一番の打撃かもしれませんね。
予算が許す限り、良い品を取り揃える方が得策でしょう。

お金を徴収する以上、納税義務は要順守。基本的な知識とともに、節税のコツもチェック!

民泊運営における確定申告について

副業のような感覚で民泊を始める方も多いからか、税金に関する知識を知らないホストも多いようです。
大前提として、20万円以上の所得が出た場合、税務署へ必ず申告せねばなりません。
とはいえ、確定申告が未経験の方もご安心を。
他の業種と比べると、出費名目は数える程度ですから、難しさはありません。
確定申告入門に最適かも知れませんね(笑)。要点となるのが「経費」です。
この捉え方ひとつで、手元に残る額に大きな差が生じるケースも珍しくありません。
しっかりと予習をしましょう。

宿泊客とのお金のやり取りには様々な方法が。幅広いパターンを把握して最適な手法を選択!

お金の受け取り方法は?

近年、様々なビジネスシーンにおいて支払い方法が多種化しています。
電子マネー、クレジットカード、振込、現金…etc。
冒頭の2つに関しては、ブランドなどでさらに細分化されます。
民泊を運営する場合、カード会社や金融機関のルールや手法をきちんと把握し、順守する必要があります。
さて、なぜ民泊でこんな知識が必要かと申しますと、仲介サイトや代行業者のほとんどが、複数パターンの支払い方法を用意しているからです。
ここでは1つの業者をピックアップし、お金の流れの一例を紹介いたします。

民泊は長期的に見ても低コストで収まるビジネスモデルです。
しかし、ツメが甘い油断丸出しの計画を立ててしまうと無駄な出費は増える一方です。
安定した運営を実現するには自身を律せられる精神的な強さと計画力、ある程度の事務能力が不可欠です。