民泊を始めるために準備すること

民泊開業の最初のステップが物件探しです。
立地に悩まれる方が多いようですが、実際にスタートするとPR方法やサービスの質の方が肝心であることに気付かされるはずです。
それでも重要なテーマには違いありませんので、ここでは物件探しに関する基本的なノウハウをご紹介いたします。
ただし、エリア選定はかなり奥が深いため基礎程度に留めます。
気になる方は商圏の分野の本を精読されることをオススメいたします。

ロケーションのよさは稼働率に大きく影響することは確かです。
しかし、長期的に見て稼働率をキープ、または上昇させるには様々な要因が絡みます。
例えばPR方法、HPの見栄え、予約や運用システム、宿泊時の快適性…など、上げればキリがありません。
これらの項目を抜かりなく注力できれば、見処の少ないベッドタウンでも高い稼働率を上げることも可能なはずです。
そのような地位は賃料も低め。ひょっとすると高い収益率を保持できるかもしれません。
大切なのは初期の稼働率…ではありません。
中長期的な稼働率の変動です。
そこには運営手腕の精度が大きく影響を受けるわけです。

1. 行政への申請・許可
   旅館業法における「簡易宿所」としての認可を受けるための申請です。
2. airbnbのアカウント登録
   決して制度で登録が定められているわけではありませんが、今後の競争力の高まりを考えると登録は「必須」と捉えるのがベターです。

予約がしばらく低迷した場合、予約が入らない原因をきちんと特定することから始めましょう。
そもそも、宿泊料金の設定に無理があるケースも意外と多く見られます。立地、部屋のクオリティーなどから適切な価格を再考察してみましょう。
そして、仲介サイトの自身のページや公式サイトの見栄えも要チェック。他の部屋のページとの比較を交えながら客観的な印象を導き出すことが大切です。
経営に関わっていない、知り合いからの意見を聞いてみるのも有効です。
できるだけ多くの意見を聞くことで妥当性のある選択肢がいくつか導き出せるはずです。
ヒット&エラーで構いませんので、宿泊希望客のリアクションを見ながら新たな策を打ち出しましょう。

"お客さんを招く前にハウスマニュアルを作成する必要があります。
これは物件の情報、宿泊時のルールや注意点などの詳細をまとめたゲスト向けの冊子です。
この資料がなくても宿泊してもらうことは可能ですが、あえて「必要」としたのは宿泊時の満足度を大きく左右する大切なツールからです。
「ルールがない方が気楽に泊まってもらえるのでは?」と思うのは早計です。
文化の異なる外国人観光客の心理としては「何か迷惑なことをかけていないかな?」といった不安が根底にあります。
だからハウスマニュアルがあるのとないのとでは、宿泊時の安心感と宿泊後の満足度に大きな差が生じるというわけです。"

Airbnbなどの仲介サイトで宿泊先を検索すると、結果として表示されるのは価格、そして写真です。
宿泊料金はできるだけ安いに越したことはないものの、部屋の雰囲気がよかったら予算をオーバーしてもOK…これが大方の宿泊客の心理です。
言い換えると、写真の見せ方しだいではちょっと高めの価格設定でも受け入れてもらえるというわけです。
宿泊客が求めるのは安心感と+αの魅力。それがきちんと伝えるような写真の特徴を知ることが大切です。
そのためには、ご自身でたくさんの物件写真を見て・感じて・比べる…といった行動が不可欠です。

民泊をスタートする際に悩みどころとなるのが用意すべき家具&家電の種類・数です。
3LDKの部屋を確保したものの、テレビの台数も比例して用意すべき?
1ルームだけど、パソコンは複数台用意すべき?
この適切な台数の割り出し方の正解はありません。
多過ぎても初期投資を回収するのに時間はかかりますし、少ないと宿泊客の不満に繋がる可能性があるだけに要注意です。
そこで、間取り(宿泊可能人数)ごとに必要な台数を考察してみましょう。

宿泊率を高めるには、魅力的な部屋を作ることも不可欠です。
それを意識して高価なインテリアに手を出す人もおられますが、大切なのは見せ方です。
リーズナブルなアイテムばかりでも、レイアウトやカラーチョイスしだいでは十分に魅力的に写ります。
快適に過ごせて、居心地がよさそうな部屋について。
その部屋をさらに魅力的にする見せ方についてきちんと習得しましょう。
それにはたくさんの好事例を見ることが欠かせません。

1. 空港・駅からの所要時間
2. チェックインの時間
3. コンビニなどの周辺施設について
4. 割り引きプランの有無について