運営を代行業者に任せるにしても、情報収集は抜かり無く。業界のニュース、訪日外国人客の動向などは特にチェックを!

運営開始後の注意点

宿泊客の受け入れがスタートしたら、運営活動をこなす一方、あらゆる情報収集を忘れてはなりません。
業界の動向はもちろん、ライバルである近隣のホスト、外国人客数の変動、周辺施設の稼働状況など。これらに変化が生じたら予約率も影響を受けることがが予想されます。
予約率が低下してから原因を特定して…ではなく、収集した情報からよりよい対応策をスピーディーに打ち出すことが得策です。
新聞の地域欄の他、ローカル情報はSNSでのチェックもこまめに行ないましょう。

宿泊希望客は応対の質もしっかりと見ています。あまりに稚拙だとキャンセルになることも…

受付応対の質も重要

Airbnbの場合、旅行客に自身の部屋が選ばれると、まずは「予約リクエスト」が送られてきます。
この後、「今すぐ返信」をクリックし、承認する・却下・話し合う…の3種から次の行程を選ぶという流れになります。
宿泊希望者の情報を知りたい場合、遠慮なく「話し合う」を選んで、しっかりとヒヤリングをされるのがよいでしょう。
しかし、あくまでビジネスマナーを順守した対応を心がけたいものです。
いずれの項目も24時間がタイムリミット。できるだけ早いタイミングでの返答がキモとなります。

カギの受け渡しはゲストとの数少ない面会のチャンス。安心感と好印象を与えるスムースな受け渡しを!

鍵の受け渡しについて

予約の確定後、チェックインやチェックアウトの時間の再確認とともに、カギの受け渡し方法についてメッセージのやり取りで決めましょう。
待ち合わせ場所も相手にとっては初訪問の場所ですから、できれば電話番号の交換もしておくと、道に迷った際も安心です。
もし、電話番号を交換しないままインターネットの不具合が生じたい場合、延々と連絡がつかないまま…なんて最悪な状況も十分に考えられます。
なお、郵送や保管箱を使ってカギを渡す人もおられるようですが、後々のトラブルに繋がりやすいためオススメはしません。

宿泊客の受け入れから見送りまでの流れをチェック。コミュニケーションをまめにすることで印象もアップ!

チェックインからチェックアウトまでの流れ

チェックインからチェックアウトまでの一連の流れを見てみましょう。
タイムスケジュールは宿泊客によって前後しますが、少しずつ自分の中にパターンを作っていきましょう。
そうすると、数を重ねるごとに運営における対応・作業を効率化することができるはずです。
受け入れる度にスケジュールの行程を思い返すのではなく、フレームワークを軸とした対応・案内で無駄な労力を省きましょう。

チェックアウト日は初日に比べて緊張が緩みがち?事務的作業以外にもやるべきことは色々と…

チェックアウト後の作業

宿泊の最終日は、チェックアウトの時間と鍵の受け取り方法をあらかじめ再確認しましょう。
チェックアウトの予定時間があやふやなようなら、ゲストと再度すり合わせる必要があります。
面会時にカギなどの返却すべきものを受け取り、必要であれば部屋の立ち会いを行なってチェックアウトの完了です。
以上のスケジュールの提案・案内はホストの役割です。
伝えておいた時間にこない、返却物がかえってこない…などの話の行き違いは、ホストの伝達のし方がわるい…と申せます。
不安ならチェックリストなどを作成して、必要事項がきちんと伝わっている状態にしましょう。
この後、ホストの仕事は終わりではありません。
新たな宿泊客を迎えるために、こなすべき作業がたくさんあります。
そのあたりをご紹介しましょう。

宿泊中も時間が許す限りホスト役に徹して。リピート&高評価に繋げるチャンスを見逃さずに!

滞在している間に気をつけること

チェックイン後も、快適な宿泊を楽しんでもらうための対応を心掛けましょう。
仲間内で楽しんでいるはずですから、必要以上の介入は不要ですが、宿泊客からの問い合わせのとき、または夕食前にメールで周辺のグルメ情報などを伝える程度なら相手に歓迎されるはずです。
その反応を見て、「おもてなし」の度合いを調整するとよいでしょう。
もちろん、一人で静かに過ごしたい…という性格の方もおられます。
あくまで相手に合わせたエスコートが前提です。

宿泊客との出会いも楽しみだけど、あくまでビジネスが前提。高稼働率をキープさせるために実践したいこととは?

予約・稼働率を高めるためのコツ

予約率向上の秘訣については他の記事でも少しずつご紹介してきましたが、再考察してみましょう。
もし、稼働率のみに着目するなら価格を下げると向上するはずです。
ただ、安請け合いするより、単価を高めに設定したいと思われるのは当然の話。
だからこそ、「宿泊料が比較的高価でも泊まりたいと思わせる魅力的な部屋を作ること」が条件となり、「部屋をさらに魅力的に見せて、たくさんの人に周知するPR方法」を学ぶ必要があるわけです。後者の方は写真に関する知識など、他記事でも述べましたので、ここでは前者の「価格設定」についてのアドバイスをさせていただきます。

シーズンによって客足に大きな変動があります。時期ごとの傾向と特徴を把握して効率的な運営を!

繁忙期・閑散期の傾向・対策

民泊ビジネスが一部の業者によって営まれていた以前に比べると、現在は多くのエリアで稼働率に変動が出てきました。
そして「繁忙期」と「閑散期」が年を追うごとに明確化されていると感じます。
閑散期は、ほぼどの業界にも存在するものですから、客足に一喜一憂する必要はありません。
閑散期だからこそできることを一つひとつ冷静にこなすことが大切です。
もちろん、その中には次の繁忙期をどう効率的にさばくか?といった戦略の準備も忘れてはなりません。

外国人観光客の多くがインターネットを活用しているため、日本という国に対する知識はとても豊富です。
しかし、周辺施設の情報において地元ホストが知らなかった…では、宿泊客から呆れられます。
低評価に繋がる可能性もあるだけに、観光に関する情報収集もクセ付けておきましょう。